私の読んだ本 vol.2

2020.9.11 Fri

大人の読書感想文・・・?

 

園長先生に勧められて、

この夏は本を数冊読みました。

1冊目は、今年直木賞を受賞した『少年と犬』

受賞後、すぐに本屋さんに行きましたが、完売。

アマゾンでは中止、2週間後に到着。

愛犬家の馳さんの柔らかく温かな文体と、

浮かんでくる情景にとても心が和らぎ、

最後は涙・・・

 

2冊目は、『家族心理学』

(中釜/野末/布柴/無藤 著)です。

家族とは何か。

国・時代・学問によってあらゆる定義が提示されていて、

書く著名人の考えを掘り下げて傾向を読み取り、

変わりゆく社会の中の変わりゆく家族を

分析していきます。

その中に「乳幼児を育てる段階~親になるとは~」

という章があるのですが、

この中に心に響き、数回読み返した節があります。

小児科医であり、後に精神分析家となったウィコットの

「情緒発達理論」をもとに解説されているのですが、

 

親が乳児を抱っこ(holding)すると、

特別な意識をしなくても、乳児の首のあたりと

太もものあたりをそっと支え、ゆっくりと優しく抱き上げるだろう。

一見何気ないこうした関わりの積み重ねが、

子どもの安心感と安全感をもたらすことにつながり、

基本的な信頼関係につながる。

また、「ほどよい母親」とは、

時に子どもの欲求に応えられなかったり、

子どもに対して否定的な感情を抱いたりすることもあるが、

全体としてみれば子どもを愛し、子どもから信頼される親である。

現代の日本において、

「完璧な親(perfect mother)にならないといけない」と

思い込んでいて、現実とのギャップに苦しむ親が少なくない。

完璧である必要もないし、そもそも不可能なことであって、

「ほどよい親」であれば、子どもにとっては十分であることを

知ることが重要であろう。

 

自分を振り返ってみると、子どもを叱ったり、

子育てが嫌になったりしたこともあったけど、

「ほどよい」でよかったんだ・・と思い、

肩の力が抜け、なんだかほっとしました。

 

そして、この章の最後に、

「自己実現とは、日々の生活や人間関係における

さまざまあ不安に立ち向かうことそのものである。

そして子育てとは、心も身体も、

つまり人間全体を使わないとできないものであり、

子育てほどおもしろい自己実現はない。

その意味では、母親も父親も子育てにおける

さまざまな葛藤や不安と向き合い、

子どもと共に成長していくことに、もっと「大きな価値」を

おいてもよい時代なのかもしれない。」と述べています。

 

もし人生の中で、やり直すことが出来るなら、

新米ママ時代に戻ってもっと子育てを楽しみたい。。。

だから今、「子育て真っ最中」のママ達が、

楽しく最高の自己実現を実践できるようにこれからも、

たくさん応援していきたいと思います。

 

読書は世界が広がります。

気持ちをリラックスさせるにも最適だそうで、

1日たった数分間の読書でも、

かなりのリラクゼーション効果があるそうですよ。

 

今、読みかけの本は、

ディズニーCEOが実践する10の原則。とにかく凄い、、、

 

by Koyama

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2020.09.11

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