私の読んだ本 vol.4

2020.11.13 Fri

私が読んだ本は、

『記者たちは海に向かった』(門田 隆将著)。

門田さんの講演に行かせていただくことになり、

手に取りました。

 

2011年3月11日。

東日本大震災の日の福島県のある新聞社、

そして記者たちのノンフィクション。

原発や新聞社の話がつづられている中で、

最も印象的なのは、2人の記者。

津波を前に、住民に逃げるよう誘導したが、

自分は助からなかった熊田記者。

一方、自分は助かったものの、

津波が老人と子の後ろに見えた瞬間、

自分がカメラに手を伸ばそうとしたから、

彼らの命を救えなかったのではと

苦しむ木口記者。

記者としてのおそらく無意識の行動が、

どれだけ木口記者自信を苦しめたことでしょう。

 

働くとは何か。生きるとは何か。

人としての自分の役割とは何か。

同じ場面ならどう決断し、行動するか。

熊田記者、木口記者、その家族、新聞社の人たち、

地域住民の方…

この本の中に出てくる、一人ひとりの人から、

自分に問いかけられている気がしました。

 

来年3月で東日本大震災から10年を迎えます。

きっと多くの方がそうであったように、

あれから、私自身の価値観は大きく変わりました。

そして、今年の新型ウィルスの流行。

また大きく人々の価値観が変わっていく中で、

この10年を振り返るとともに、

自分の生き方や物事への姿勢を見つめなおすきっかけを

くれた本となりました。

 

by Azusa

 

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2020.11.13

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